【学生向け解説】コレステロールとは?トリグリセライド?中性脂肪?脂肪酸?なぜ?【脂質異常症】

医者の人生・キャリア

医学生、看護学生の学生のみなさん。

・・・テスト、大変ですよね。笑

僕も昔、医学生だった頃は、テスト前、

クレしんめっちゃおもろいアヒャヒャwww

・・・となってました。笑

でもクレしんの合間の3分だけ、僕に時間をください。

コレステロール??トリグリセライド??そんな分かりにくい「脂質代謝」を解説します。

前提として、脂質代謝は、コレステロールとトリグリセライドの2つを理解すれば終了です。

この2つの値のうち、どちらか(もしくは両方)が高い場合を、脂質異常症(高脂血症)と定義しているので、2つを理解すれば十分なのです。

ぜひ、目次からわからないと思った項目をチェックしてみてください。

コレステロールとは、身体の材料であり、血液中にある脂質

まず、コレステロールは、いわゆるみなさんのイメージする「お腹の脂肪」のイメージとは違います。

コレステロールは、主に、肝臓で合成され、

①身体の細胞膜や

②ホルモンの合成

に使われるため、血液→肝臓→血液を循環して身体全身へ送られています。

また、③胆汁酸の材料にもなります。

つまり、取らないことで、

細胞膜の合成ができず、肌がボロボロになったり、ホルモンが作れず、イライラします。

逆に、取りすぎると、

血管にコレステロールが貯まって、心筋梗塞や、脳梗塞のリスクになります。

 

LDL(悪玉)コレステロールとHDL(善玉)コレステロールの違い

LDLコレステロールはいわゆる悪玉コレステロールとも言われ、

肝臓→血液(全身)に運ばれるコレステロール、

HDLコレステロールはいわゆる善玉コレステロールとも言われ、

血液(全身)→肝臓に運ばれるコレステロール。

 

トリグリセライドとは、エネルギーのため体内に貯蔵される脂質

食事から取る脂質は、ほとんどがこのトリグリセライドとして取り込まれます。

トリ(3という意味)グリセライドとは、つまり中性脂肪のことで、

グリセロール(グリセリン)に、遊離脂肪酸が3つくっついたモノです。

こいつの役割は、身体に蓄え、エネルギーとして必要な時に、膵臓からのリパーゼで分解され、エネルギーとして使われることです。

僕たちがお腹をつまむとつまめるもの、それがこのトリグリセライド(=中性脂肪)なのですね!

 

グリセロール(グリセリン)ってなんぞや?

と思う方もいるかもしれません。簡単に言うと、アルコールの一種です。

小学生の時に、メタノールランプで実験をしたと思います、メタノールもアルコールの一種であり、グリセリンもそれに似たような液体になっています。

これに脂肪酸がくっつくことで我々がよく見る「油」になるわけです。

(逆に「油」を分解することで脂肪酸とグリセロール(グリセリン)になりますね。)

 

脂質異常症(高脂血症)とは?

LDLコレステロール 140以上

HDLコレステロール 40未満

トリグリセリド(中性脂肪) 150以上

の状態を言います。

脂質異常症の話はたったこれだけです。

他にもリポタンパクのカイロミクロンだの、リン脂質がどうだの出てきますが、

この2つをしっかり理解していればスムーズに知識として入ってきます。

また、高LDL血症の方に使われる、治療薬のHMG-CoA還元酵素阻害薬であるスタチン製剤は、特に我々の日常の臨床でもよく処方される治療薬であります。

その辺も含め、しっかりとした理解を徹底しましょうね!

 

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