君の名は。(新海誠)は何故ヒットしたのかその理由

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2016年に公開された新海誠監督の映画、「君の名は。」

数多くの新海誠の作品を観てきた自分が、

何故ヒットしたのか、その理由、本質を

メラビアンの法則というものを参考に、考え抜きました。

横文字の英語で分かりにくいですが、分かりやすく解説します!!!

 

仕事で売れるコンテンツを作りたい!!!

ヒット作を生み出したい!!!

 

そんなあなたに、君の名は。からヒットを生むための本質を吸収しましょう。

また、多少のネタバレを含むのでそこはご容赦下さい。

メラビアンの法則から君の名はのヒットを考える

心理学で、主に対人におけるコミュニケーションにおいて、メラビアンの法則というものがあります。

感情や態度について矛盾したメッセージが発せられたときの人の受けとめ方について、人の行動が他人にどのように影響を及ぼすかというと、話の内容などの言語情報が7%、口調や話の早さなどの聴覚情報が38%、見た目などの視覚情報が55%の割合であった。

メラビアンの法則 Wikipediaより

要するに、会話の際にイケメンであるかどうかが言葉の内容とか話の早さよりも

感情に影響を与える。ということを示しています。

 

じゃあ映画ではどうか?

映像の綺麗さが55%、曲や声優さんの声が38%、ストーリー内容は7%

この法則は感情への影響という面

で考えるとあながち同じことが言えるのではないかと考えます。

 

君の名はの映像が綺麗すぎる。

メラビアンの法則を映画にも当てはめると、

映像の綺麗さは最も人の心を動かすコンテンツになります。

君の名は。では、その映像のプロ、美術のプロたちがどうすれば綺麗な映像が作れるか

試行錯誤を繰り返しながら作られました。

 

突然ですが、宇宙はすきですか?

いま、空に大量の流れ星が流れていることを想像してください。

見上げたくなりますよね。

劇中では彗星といった神秘的な描写が使われているほか、

さまざまな自然の神秘をアニメという綺麗な映像にのせられ描かれています。

 

こういった視覚的な情報というものを考えることはとても大切です。

例えば、僕のブログでも見出しをつけたり、吹き出しを入れたり、

マーカーで線を引いたり、たまに画像をはさんだりすることで

読者の感情に影響を与える工夫をしています。

 

RADWIMPSによる聴覚情報

メラビアンの法則を考えると

聴覚情報は視覚情報の次に感情へ影響を与えるコンテンツです。

劇中の曲は全てRADWIMPSの曲で統一されており、

また曲も映画に合わせてつくられているため所々リンクする部分もあったことが

曲と映画合わせた相乗効果でヒットにもつながったと考えます。

 

個人的に自分はRAD好きなのでバイアスがかかっていることも否めませんが(笑)

また、

アップテンポな「前前前世」を盛り上がる瞬間に、

バラード調では「なんでもないや」で

とタイミングをわけながら戦略的に映画を観ている人たちの感情を揺さぶる工夫も

学ぶところがあるのかと思います。

 

もちろんストーリー内容も素晴らしい

映像や曲だけでなく、もちろんストーリー内容も素晴らしいです。

2人が入れ替わってしまうという設定そのもの、

田舎と都会の対比、

実は3年ズレが生じていた設定、

特に、ラストの瀧と三葉が出会えたシーン。

名前を忘れないようにてのひらに「君の名」を書こうと。

手を広げるとそこには、

「すきだ」

いや瀧てめーーーーー!!!!

あの瞬間は最初映画館で観た時は正直泣いたと思います。(笑)

具体的にどうしたらヒットする?緊張と緩和の緩急が重要

ここまでヒットを生むためにメラビアンの法則を考えて、

何が人々の感情を動かしているか

を考えきました。

しかし、結局は、どうしたら人々の感情を動かせるのか

が大事です。

そこで、緊張と緩和の緩急というものを意識しましょう。

ということについて話します。

もっと分かりやすくいうと

例えば、お笑いで漫才では、ボケの人がまず単調に話始めます。

このシーンが緊張の状態で、観ている人はどういう展開になるかドキドキしています。

そして、その後、ツッコミの人がそのボケにツッコミを入れ笑いが生まれます。

これが緩和のフェーズです。

つまり、映画でも

盛り上がる緩和のシーンとその伏線の緊張シーンを繰り返しているいうことです。

2時間も同じ姿勢でずっと座ってるなんて普通は飽きますよね?

それを飽きさせないように単調にならない工夫がされています。

 

具体的にいうと、

緊張状態から、クライマックスや盛り上がるポイントでの

RAD流しでの緩和状態への移行。

 

瀧と三葉のそれぞれのシーンを主観的に展開することで、

「あなたは誰?」と飽きさせない工夫も去ることながら、

その大きな問いの答えを求めている我々(緊張)が、ラストシーンの

「すきだ」

という、全く違う答えに行き着く良い意味で裏切られたという緩和。

 

映像や音楽やストーリーだけでなく

こういった感情の揺さぶりを、巧みに使われている。

「メラビアンの法則を考えること」

「その上で、緊張と緩和を駆使すること」

この2つの工夫がなされている「君の名は。」はやっぱりすごい!!!!

コメント

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