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こんにちは、現役医師のらーめんどくたー大将です。
今回は、ドラえもん映画の中でも評価の高い「のび太の恐竜2006」
について解説します。
この映画で一番感情が動いたテーマは、「絆の大切さ」を知ることです。
「絆」には人を感動させる要素がギッチリ詰まっています。
「絆の力」は仕事にも生かせ、
例えば、自分なら医師という職業は患者さんの命を預かるとても責任のある職業だと感じています。
その中でも、医師と患者さんの関係に「絆」がなければ
「不信感」を募らせ、最悪の場合「訴訟」にもなりかねません。
この映画を観て絆の力を意識することで、確実にあなたも他者を尊重し、良好なコミュニケーションの取れる人格者になるきっかけをつかむことができる思います。
そうは言っても抽象すぎてよくわからないと思うので、具体的に解説していきます。
あらすじ:物語はのび太がどう見てもただの丸い石を恐竜の化石だ!と言い張るところからスタート
まず、この時点で言えることは、
のび太相当頭良くね?
別にちょっと大きめの丸い石なんて日常でも全然見かけます。
でもそれを違う視点から俯瞰的に捉えることで、
恐竜の化石だ!!!となったのです。
この違う視点から物事を見れる力はメタ認知力、抽象化力にも通じる部分があり、のび太は相当な切れ者であると言えます。
まあ、それはさておき。
タイム風呂敷で復活した恐竜、ピー助と、のび太の物語が始まります。
のび太が親となり、ピー助が子となり、ピー助は成長していきます。
しかし、映画には必ず登場する悪役がピー助を狙ってきます。珍しいから。
そこで、のび太は1億年前の白亜紀の世界へ行き、寂しさを他所に、ピー助を返す決断をします。
その間スネ夫に、鼻からスパゲティ食べろと馬鹿にされ、ムカついていたこともあり、スネ夫に自慢するためドラえもんに頼んでテレビからピー助をスネ夫に見せます。
すると、ピー助はタイムマシンの不良で日本ではなく北アメリカに飛んでおり、いじめられていたのです。
ここからみんなで白亜紀へ行き、ピー助を日本へ連れ戻す旅が始まります。
タイムマシンが完全に壊れたため、アメリカから日本へ、タケコプターを乗り継ぎながら移動することになったのび太たち。
ボクノート/スキマスイッチの曲をバックに描かれる世界は、なんて広いのかと感心させられます。
あなたはもし今、海外に行けるとしたらどこへ行きたいですか?
個人的には、幼少期から大好きなポケモンの映画「水の都の護神 ラティアスとラティオス」のモデルとなったヴェネツィアに行ったことがないので、行ってみたいなー。
なんて、そんなことを考えながらも、ついにタケコプターが故障してしまいます。
泣き叫ぶスネ夫。
ここで、ドラえもんの映画ならではの”あいつ”が男を出すのです・・・。
映画版ジャイアンは心理学のテクニック「ゲインロス効果」を使った策士である
悪の手先から、ピー助を渡せば、お前らを日本へ帰してやると脅されます。
もちろん、そんなことに(スネ夫以外は)納得できるわけはありません。
そこで、意見が食い違うのび太達に、”あの男”
そう、”映画版ジャイアン”が言うのです。
「オレ、歩いてもいいぜ、日本まで。」
「(ダダをこねるスネ夫に)1人で来たわけじゃない、仲間だろ。」
映画版ジャイアンの言動って本当にかっこいいですよね。
しかも、なぜかっこいいかは、心理学的にも明らかなのです。
それは、「ゲインロス効果」という心理学テクニックが用いられています。
ゲインとは利益のことで、(株の売買なんかでよく言われるキャピタル・ゲインのゲインです)
ロスとは、損失のことです。(○○ロスなんてよく言いますね)
アニメなんかでも良く最初は悪役だった奴が味方になるドラゴンボールでいうピッコロ的な展開はよくあると思います。
後は真人間になった元ヤンだったり、勉強できなかった人が有名大学に受かるビリギャル的な展開もこれに当てはまります。
要するに、ギャップを作ると、人の心は動くのです。
ラスト:「絆→別れ」のシーンは感動なしで語れない、感謝の力
ポケモンで言うと、サトシのリザードンやバタフリーとの別れなんかは
多くのポケモンマスターを目指す?少年たちの感動をさらいました。
ピー助との別れのシーンもまた、涙なしでは語れないものとなっています。
ここまでのび太とピー助に強い絆が生まれたのは、
単なるペット動物と人間という関係性でなく、
育て親と子という家族のような強い絆が生まれていたから
だと思います。
あなたは、家族へ感謝を伝えていますか?
自分は、まだまだ足りないと感じました。
照れくさいけど、母の日や父の日、誕生日など特別な日じゃなくても、毎日出なくて良いので思った時にありがとうとしっかり伝えれる。
わざわざ言葉にして伝える。
そんなことをこの映画から考えさせられます。
みなさんも親と子のような、またそれに近いほど大事な人がいれば、絆を意識しながら感謝を伝えてみるのも、良いのかもしれません。
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