どうも、らーめんどくたー大将です。
アマローネは辛口で、赤系果実を主体とした、アルコール度数が高く、酸味も強く、熟成に耐えうることができる最高のワインである!
ちょっとワインを勉強し始めたそこの諸君!!!
今回は自分がハマったイタリア、ヴェネト州のワイン、
アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラamarone della valpolicella
についてテイスティング感想とともに考察していきます。
ちなみに飲んだのは↓です。
アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ・クラッシコ2010(エノテカ)
ヴェネト州ってどこやねん!実はイタリアのワイン生産量1位の州
アマローネはイタリア、ヴェネト州で作られます。
そして、ヴェネト州は、イタリアワイン生産量1位の州としてその名を轟かせております。
そう言われるとどこだ?と思う方も多いと思いますが、州都:ヴェネツィア(Venezia)と言われればピントくる方もいるのではないでしょうか。
その、唯一無二の美しさから「アドリア界の女王」とも称えられるほど有名な場所です。
ポケモン映画でも有名な「水の都 ラティオスとラティアス」の舞台になった都市としても知られています。
また、他には国際ワイン見本市「ヴィーニタリー」が開催される都市:ヴェローナ(Verona)があることもこの州の特徴です。
ちなみに、ヴェローナは「ロミオとジュリエット」の舞台となったことでも有名ですね。笑
赤系果実?!そいつの名は、コルヴィーナ・ヴェロネーゼ
外観は赤みのあるガーネット。
まずは香りからかなり赤系を意識したラズベリー、レッドチェリー、そしてプラムなどの香りが漂い、
香りだけのファーストインプレッションは赤系果実で有名なピノノワールやサンジョベーゼを思い浮かべます。
当然です、アマローネに使われる主体のブドウはコルヴィーナ・ヴェロネーゼというヴェネト州土着のブドウ品種が主体であり、他にロンディネッラというブドウ品種がしばしばブレンドされています。
アマローネに特徴的な強いアルコール度数
確かに、果実味としては赤系果実で共通しているブドウはあるものの、
アマローネにはアマローネにしかない特徴があります。
それは、特徴的な強いアルコール度数と酸です。
通常の平均のアルコール度数は12%ですが、アマローネでは15%以上あるものが多くあります。
その理由としては、干し葡萄から作られるため、糖度が凝縮され、アルコール発酵がたくさんすすむという原理があります。
元々はうっかりでできた?
ヴェネト州では元々は干し葡萄を用いて甘口ワインであるレチョート(Recioto)が造られていました。
アルコール発酵は、長く続ければ続けるほど、糖分がアルコールへと変わるため甘口から辛口へ変化し、アルコール度数も高くなりますが
ある日うっかりこの甘口ワインであるレチョートの発酵を止めずに進めてしまい、
結果、辛口のアルコール度数の高いワインであるアマローネが生まれたという説もあります。
これは、豚骨ラーメンの成り立ちにも似ていますね。
それまでは「中華そば」といえば、豚骨からだしを弱火でくつくつ煮てとるということが主流でしたが、
ある日火加減の調整と時間を誤った職人が豚骨を入れたまま強火で長時間炊いてしまい、結果的に現在の「白濁した豚骨ラーメン」が生まれたという説もあります。
ここと関連づけて覚えておくと、とても面白く興味深いものがあるかもしれません。
熟成に耐えうる
アマローネの特徴としてもう一つ重要なものが熟成に耐えうるということです。
イタリアワインにはアマローネだけでなく、三大イタリアワインとして括られることも多いバローロ、バルバレスコ、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノなど、酸味の強いワインが多くあります。
このことからボルドーのような長期熟成向きのワインがイタリアワインには多くあり、アマローネもその一つとして評価を得ています。
ボルドーではその歴史的なブランド力から高値のワインも多くありますがそれに匹敵するほど甘美な、樽の風味が移り切ったワインへ変化することも特徴です。
ボルドーワインの代替として、愛用されているワインラヴァーの方も多くいるのではないでしょうか。
マリアージュは是非北京ダックや合鴨ロースなどジビエ系で
これまで話してきたことをまとめると、アマローネは辛口で、赤系果実を主体とした、アルコール度数が高く、酸味も強く、熟成に耐えうることができる最高のワインである!ということは理解いただけたかと思います。
そしてこんなクセの強いワインには同じくクセの強い肉料理である北京ダックや合鴨ロースとのマリアージュが最高と言われています。
是非試していただき、良いワインライフを過ごしていただければなと思っております!!!
いや〜〜〜実際に最高のマリアージュでした。
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