ポリクリなんてもうやめたい!つまらない臨床実習を10倍楽にする方法

医者の人生・キャリア

じゃあ、先生。この後はオペがあるからその見学ね。

こんにちは。

医師4年目、現在消化器内科医として働いているらーめんどくたー大将です。

医学生5年生だった今から6年前、ポリクリ生だった僕の好きな言葉は、

休憩・解散・自習!!!の3つでした。

逆に嫌いな言葉は、オペ・見学・クルズスでした。笑

ポリクリ生として日々学習中の皆さんの中にも同じような感情の人はいるのではないでしょうか。

中には

ポリクリなんてもうやめたい・・・

そんな人もいることかと思います。

しかし、現在の僕は、ポリクリがあるから今がある。

と感じています。

今回は、日々ポリクリをやめたいと感じている学生諸君に、頑張れる方法・改善策を解説していきます!

結論から言うと、「検査の見学」と「拘束」のバランスを考えることが大事だ!

と言う話を深掘りしていきます。

そもそも何故臨床実習(ポリクリ)なんてやらなければならないのか?

臨床実習(ポリクリ)はほとんど全ての医学部で基礎医学の学習が終了したのちに行われております。

しかし、それと同時に我々には「医師国家試験」という膨大な範囲を含んだ勉強の山々が待っています。

そんな試験の前なのにポリクリなんかしてても意味ないよ!!!

と思う方もいるかもしれません。

そこで、ポリクリの必要性とその意味について検討していきます。

ラーニングピラミッドから見る「体験」の記憶定着

ポリクリの必要性や、意味を語る上でまずは人間の脳の構造に注目してみましょう。

これはアメリカの国立訓練研究所(National Training Laboratories)によって提唱されたピラミッド型の学習モデル(ラーニングピラミッド)です。

ここでは、記憶の定着率として、

講義は5%、読書は10%、見る・聞くが20%、実演を見るが30%、

グループで話し合うが50%、自ら体験するが75%、

人に教える・説明するが90% であると示されています。

全体的に見ると、受動的な取り組みでなく、能動的な環境に身をおくことが記憶の定着に効果的だということがわかります。

ポリクリでの臨床参加型実習では、「グループで話し合う」「自ら体験する」という学びができる他、

ポリクリ班内でわからないことを教えたり説明するという環境もあります。

実際、僕もクルズスのような「講義」病見えで「読んだ」ことよりも実際に担当した患者さんの病態・処置内容の方が記憶に残っています。

消化器内科では担当症例が自己免疫性膵炎でERCPを見学していたことは鮮明に覚えています。笑

医師の仕事現場を見て将来の自分の姿をイメージする

もうひとつのポリクリの必要性・意味として重要だと感じることは、

病棟にあがって実臨床の現場を体験することで、試験とは関係ないが将来の自分の姿がイメージしやすくなることです。

実際の医師としての仕事を肌で感じ、チーム医療だったり臨床の雰囲気を感じることは一見学生には無意味にも思えますが、

学生の頃に全くこの体験をせず医師になるのは、

釣竿を握ったことも船に乗ったこともない人が漁師になっていきなり沖に出るのと同じ状況です。

研修医になって良いスタートを切れるかの鍵にもなってくると思います。

ただ、そんなことなら1年生とか2年生でやれば良いじゃないか!

という声もあると思います。

しかし、それを体験できるのは1、2年生である程度の知識を学んでいた方が当然吸収が早いです。

だから5年生くらいのタイミングで行っている医学部が多いということなのでしょうね。

ポリクリをやめたい・辛い理由は、見学が拘束状態に発展してしまうから

先ほどもチラッとお話ししましたが、

医学部5、6年生が一番やりたいのは卒業試験や総合試験の勉強ですよね。

勉強したいのに拘束時間が長くて勉強ができない、、、

ここが医師と医学生の考えの違いを生んでいます。

我々医師も学生時代は勉強したい気持ちもわかっています。

しかし、それと同時に教育を任される立場として解放させすぎる事も学生教育のトップの先生からお叱りを受けてしまいます。

よって、

じゃあ、次はこの検査の見学ね。

という状態になります。

確かに、検査の見学も大事です。

しかし、長時間の見学はもはや見学ではなく、拘束という状態になることもあります。

例えば自分は消化器内科医なので、上手い先生の内視鏡を10分見学するのと、下手な先生の内視鏡を30分見学するのではさすがに20分分の拘束と捉えられても仕方のないことでしょう。

まあ、下手な先生って自分のことなんすけどね。笑

・・・とまあ(笑)

この「見学での体験」と「拘束状態」とのバランスをうまく保てることが出来れば最高ですが、

上級医の先生も検査に集中していると学生に気を配ることができなくなり、

結果として拘束させ自由な時間を気づかずに奪っているパターンもあります。

つらいポリクリを楽にするための解決策

ポリクリでの臨床実習も大事だし、目の前の試験も大事だ!

「見学」と「拘束」のバランスを考えることが大切だ!

という話をしてきました。

ですが、わかります。

そんなこと言われても決めるのは自分じゃない!!!

確かにこの問題、全ての決定権が上級医にあるため学生達の一存で決まる問題ではないのです。

つまり、つらいポリクリを楽にする解決策として、

①勇気を持って上級医に解放を提案するか、

②どっちも器用にこなす能力を身につける

この2パターンになるかと思われます。

①勇気を持って上級医に解放を提案する

いや、これができたら苦労しねえよ!!!

と、思った方もいるでしょう。

確かに、有名な「嫌われる勇気」

なんかでも書いてありますが、

嫌われることを恐れて勇気を出せないのが人間というものです。

そもそも、「嫌われる勇気」を持てる人はこの記事もここまで読み進めてなでしょう。。。

②どっちも器用にこなす能力を身につける

じゃあどうすればいいのか???

安心してください。

どっちも器用にこなす能力を身につけましょう。

ここで、大事なことは、

時間は自分のスケジュール管理次第でいくらでも作れることを知りましょう。

自分は学生時代よくDaiGoさんの本なんかを読んで、知識のインプットをしていました。

時間管理ができることで、余計な消費の時間を減らすことができて、

勉強・ポリクリの両立が嘘みたいに可能になります。

後は、時間ができても、集中力が続かなかったら意味がありません。

要するに、自分の考え方や、行動次第で辛い、やめたいポリクリも変えることができます。


まとめ

いかがだったでしょうか。

学生時代は、これから先の医師としての人生の通過点に過ぎません。

勉強と実習を両立させつつ、素晴らしい医師へ成長していくことを期待しています。

らーめんどくたー大将

おまけ

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コメント

  1. […] […]

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