ワインって調べてもわからない。高いのがいいのだろうけど、そんなお金ない。
そんな人は、超有名な高コスパワイン「モンペラ」と「カサーレ」
の2つを知っておけば十分、ツウです。
ワイン飲みたての初心者の方、また少しワインに詳しくなってきたな、、、
という段階の方、またこれからワインに詳しくなりたいと思っている方。
今回は、これさえ知っておけばワイン好きの人たちからも
おぉ〜知ってますねぇ〜〜〜
となるようなワインを紹介します。
先日、こんなツイートをしました。
元々は人気漫画「神の雫」で紹介されたことがきっかけで日本で大人気となり、今ではワイン好きなら知らない人はいないでしょう。
割と反響があったので、今回はこの「モンペラ」と「カサーレヴェッキオ」という2つのワインについて解説します。どちらも2000-3000円で買える高コスパワインです。
ちなみに、自分の経歴を話すと
・ソムリエ協会認定の民間資格「ワインエキスパート」を2021年に取得
・年間ワイン消費本数100本以上
・アルコール代謝を行う肝臓の「消化器内科」の医師
といった感じでお酒やワインに精通しています。
この3ステップでみていきましょう!
神の雫で紹介され、一躍有名な安い超高コスパ2大ワイン
自分の体感ではワインが好きな人の9割以上が読んだことがあるであろう漫画「神の雫」
2004年から連載を開始したが今もなおワイン好きに読み継がれている漫画ランキングNo1と言っても過言ではないでしょう。
ワインショップなんかにいくと、だいたい
あの漫画「神の雫」でも紹介されたワイン!!!!
みたいなキャッチコピーの付箋が貼られていることもしばしばです。
神の雫はその続編である「神の雫 マリアージュ」も含めると70巻にも及ぶ長作です。紹介されるワインもこれまで数えきれないほど多数のワインが紹介されています。
しかし、一体なぜ、これほどたくさんのワインが紹介される中、「シャトー・モンペラ」「カサーレ・ヴェッキオ」のワインが突筆して有名なのでしょうか。
そこを深掘りしていきます。
シャトー・モンペラ(フランス・ボルドー)
シャトー・モン・ペラは、フランス・ボルドー、ガロンヌ川の東側カディヤック・コート・ド・ボルドーのエリアに位置し、1864年のガイドブックにも記載されているほど古い歴史のあるシャトーで、粘土石灰質中心の斜面に約100haの広大な畑を有しています。
(出典:エノテカ・オンラインホームページ)
漫画「神の雫」の中では主人公の神咲雫が、2000円ながら2万円以上するあの有名なカリフォルニアワイン「オーパス・ワン」より美味しい!と表現したことから注目が集まります。
高ければ美味しいなんてもんじゃない。
もちろん美味しいワインはいずれ高くなっちまう世界でもあるけど、
それでもたまにこういう掘り出し物が見つかる。だからワインは面白いのさ
漫画「神の雫」より引用
この発言から、
高いワインはもちろん傾向として美味しい傾向にあるけれども、安いワインでも探せば美味しい、つまり高コスパのワインはある。
そういった面ではこの「シャトー・モンペラ」は高コスパワインの代表格と言っても過言ではないでしょう。
カサーレ・ヴェッキオ モンテプルチャーノ・ダブルッツォ(イタリア)
フランスではシャトー・○○のように名前が単純です。
しかし、中にはややこしい名前のワインもあり、カサーレも初めての人にはカタカナだらけで訳がわからないでしょう。
ここはそれでわからない!!!と諦めずに逃げずに立ち向かいましょう。笑
簡単です。
「カサーレ・ヴェッキオ」・・・ワインボトルの名前です。ロマネ・コンティみたいな。
「モンテプルチャーノ」・・・モンテプルチャーノ種の葡萄から作られたという意味
「ダブルッツォ」・・・イタリア・アブルッツォ州で作られたという意味です
このワインは、漫画では
ワイン販売対決で1万6千円のワインと勝負し勝ったワインという形で紹介されました。
こちらもモンペラと同様、高いワインにも引けを取らない高コスパワインとして人気となりました。
モンペラ・カサーレ、それぞれのワインの特徴
では、いかにこの2大ワインが高コスパワインかを理解いただいた上で2つのワインについてさらに深掘りして解説していきます。
味わい
まずは、味わいの違いについてです。
この2つのワイン、高コスパワインとしては共通点があるものの、産地も違えばブドウの品種も違います。
モンペラはフランスでメルロー主体の芳醇な果実味と丸みの取れたソフトなタンニン(渋味)、程よい酸味、そしてスパイスやバニラなど樽の複雑さが特徴です。
ちょっとカベルネ・ソーヴィニヨンのような濃い、強いタンニン(渋味)は今日は違うなー。
でも果実味が強いフルーティーな感じのワインだと物足りないなー。
そんな時に飲むのがオススメです。樽もしっかり効いているので意外と飽きがなく飲めてしまいます。
気づいたら1日でボトルが空くこともしばしばです。笑
対して、
カサーレは、その最大の特徴として、通常であれば1本の枝に8房の実をつけるところ、半分の4房しか残さないよう制限して栽培されます。そのため、エレガントで凝縮された味わいを生んでいます。
このような凝縮された栽培のためモンペラよりたっぷりしたフルーティーな果実味が特徴です。
酸味やタンニン(渋味)も程よく、エレガントでバランスが取れた味わいといったとこでしょうか。
複雑さや奥深さならモンペラ、エレガントなバランサーのカサーレ。
品種や産地、製法の違いで両者に違いはあれど、一度飲んだらリピーターになる理由も頷けます。
自分は完全にリピーターなので2本セットで購入して味わいを比べてますね。
値段:びっくりするほど高コスパ
↑の記事の中で2本セットのリンクを貼りました。
単品でもそれぞれ2000-3000円で買えます。
2000円と聞くとそれでも普通に高えよ!!!と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、これは大きな間違いです。
僕自身の話になりますが、ワインエキスパート試験(ソムリエ協会が開催する一般人向けの正式なワイン呼称資格)の二次試験では実際のワインを目の前にし、ティスティングをさせられます。
【合格体験談】ワインエキスパート試験・二次試験、東京会場目黒雅叙園
その中で出題されるワインは2000-3000円台のワインがほとんどです。
試験では全国で同時開催されているため、高すぎれば費用がかさみ、逆に安すぎれば味わいに個性がなくなってしまいます。
その結果、2000-3000円台のワインがその中間のしっかりと味わいが感じられ(試験として品種の判別が可能となる)でも高すぎないちょうどいい価格と評価されています。
これは現在の試験でも同様で、いかにこの価格帯がワインのコスパという面でベストな価格帯か理解いただけるでしょう。
結論:モンペラとカサーレを飲んでいれば君もワイン通!
いかがだったでしょうか。
2000-3000円台のワインがいかにちょうど良いコスパのワインか、
そしてその価格帯で、1万や2万のワインにも引けを取らない味わいを出すワインがあり、その正体が「モンペラ」と「カサーレ」なのです。
今後ワインエキスパート試験取得を考えている方、またこれからワインに興味が出だした方。
場所によってはスーパーやコンビニでも売ってるとこもあるそうです。
ぜひ、一度試してみてはいかがでしょうか?
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