内科専門医試験まであと1週間!!!
どうも、らーめんどくたです。
いよいよ来週リベンジ内科専門医試験がやってきます。と言うことで。
試験1週間前ですが、直近の「第118回医師国家試験」を「内科系問題(総合内科や救急分野も含めて)」に限って解いてみました!!!
もうあまり時間もないので、解いた感想からの結論を先に。
結論:
①問題レベルはかなり基礎的な内容なので「基礎問題」の見直しになる。
②しかし、試験レベルとしては物足りないため「内科専門医試験」用の対策がある程度終わっている人向け。
③総合内科領域や社会医学的な領域、感染症や救急領域などは内科専門医試験対策問題だけではやや穴になりがち
中でも、特に③。
QCなどの内科専門医試験対策だけでは各科専攻科分野(例えば循環器〜とか消化器〜とか)の勉強は進んでも、その他の分野(例えばリスボン宣言の内容〜、とか主治医意見書の記載内容〜とか)穴になりがちな分野が出てしまいます。
と言うことで、
実際に内科専門医試験勉強を現在進行形で進めている自分が、
今回この記事で一部問題を選出するにあたって
・勉強が不足しがちになりそうだなと感じた分野(守備範囲を浅く広げる目的)
・専攻科分野でも正答率が低く確認しておいた方が良いなと感じた分野
に絞って独断と偏見で抜粋しました!
あまり多くても見返せないと思うので最小限に絞りました。
解く人の各々の専攻科の違いによって得意不得意でも差が出そうなので、その辺りはご了承ください。
それではっ!!!
第118回医師国家試験 Aブロック
118A7 たばこ対策の問題
パッケージの警告表示は実施されている。公共施設の屋内における空間分煙の義務化まではされていない。
118A12 後天性感音難聴
Bell麻痺、ラムゼイハント症候群と混同しない!
118A17 Kaposi水痘様発疹症
アトピー性皮膚炎にHSVが感染 画像を見ておく
118A30
アルコール離脱せん妄予防にベンゾジアゼピン
118A32
再生不良性貧血でもG-CSF使う。血漿交換は行わない。
118A43
アレルギー性鼻炎の治療
118A51
PSVTのATPの投与方法
半減期が短く急速静注
118A63
百日咳の問題
全部の選択肢チェックしておくと良い
118A65
脳梗塞後のリハビリ
立ち上がりに中等度介助が必要なのに歩行訓練は時期尚早。まず立位保持訓練から
118A68
漏斗胸
選択肢は消去法的に選べるが典型的な画像をみておく。
118A72
結節性紅斑
画像と、基礎疾患の再確認
118A74
伝染性単核球症
原因ウイルスとしてCMV、EBVのほか、急性HIV感染症が伝染性単核球症に類似した症状を示すため鑑別が必要。
第118回医師国家試験 Bブロック
118B9
ランダム化比較試験の基礎問題
選択肢のチェック
118B29
結核疑い空気感染予防策の問題
喀痰抗酸菌培養は時間かかるので染色で判断
118B32
ロコモティブシンドローム適切な指導
118B34
緑内障発作の問題
縮瞳薬点眼が正解。内科領域でも消化器内科では内視鏡検査など抗コリン薬を用いる検査もあり覚えておく。
118B38
国際生活機能分類 ICF
第118回医師国家試験 Cブロック
118C18
高齢者機能評価簡易版CGA7
118C19
訪問診療の対象となる要件
118C31
介護保険、要介護認定に必要なもの
118C39
鉄欠乏性貧血、治療に反応して最初に増加するのは?(正答率低め)
118C44
インフルエンザ罹患後2日以内は異常行動に注意する
118C63
ベイズの定理を使った計算は必須
118C72、118C73
HHSの問題
72→みられる症状、眼球陥凹(正答率低め)
73→血症浸透圧の計算問題はできるように
第118回医師国家試験 Dブロック
118D2
エボラ出血熱の経過
118D12
CKDの重症度分類
血圧はIgA腎症と混同しない
性別、年齢がGFR推算式に
118D19
皮膚筋炎
抗TIF1-γ抗体陽性では悪性腫瘍合併のリスク
その他自己抗体と臨床的意義の復習
118D56
SBMAはSMAとの違いまで比較して覚える。
球脊髄性筋萎縮症(SBMA)
X染色体上アンドロゲン受容体遺伝子CAGリピートの異常伸長
男性のみ、女性化乳房、脂質異常症を合併
脊髄性筋萎縮症(SMA)
SMN1遺伝子欠損or変異の常染色体劣性遺伝疾患
乳児死亡最多の遺伝性疾患
新生児スクリーニング
(引用:山田晋一郎ほか,日内会誌111:1532-1540,2022)
第118回医師国家試験 Eブロック
118E2
メタアナリシスの特徴
他選択肢も特徴抑える
118E7
鼻咽頭ぬぐい液の採取手順(正答率6割)
頭部を支えるはPPEしっかりしてれば正確性高めるという点で⚪︎、挿入は鼻腔の底に沿って
118E23
窒息後に意識を消失して倒れた人に行う対応(正答率6割)
ハイムリック法を選んでしまいがちですが、意識がない人にはまず胸骨圧迫。こういうJMECC的内容は確認。
118E35
妊娠と糖尿病の問題
妊娠糖尿病の血糖管理目標
空腹時血糖値 95 mg/dL未満、食後1時間血糖値 140 mg/dL未満、食後2時間血糖値 120 mg/dL未満
妊娠糖尿病と診断されたら、分娩後6〜12週に75 g OGTTを行い、糖尿病の有無を評価
118E40
介護保険の予防給付
主治医意見書の書き方なども含めてチェック
118E41
GCSの計算
第118回医師国家試験 Fブロック
118F8
医療倫理の宣言など
バンコク憲章
→ヘルスプロモーションの効果的な実践のために必要な戦略や行動の指針、バンコク憲章はオタワ憲章で確立。
リスボン宣言
→医の倫理に関する宣言、患者の権利について
ジュネーブ宣言
→医師の倫理的義務について
ヘルシンキ宣言
→人間を対象とする医学研究の倫理的原則に関する宣言
アルマ・アタ宣言
→プライマリヘルスケアの重要性を訴えた宣言
118F23
2群間の平均値比較の統計学的手法
t検定とカイ2乗検定の違いを理解しているか
118F28
持続可能な開発のための2023アジェンダ〈SDGs〉の項目
SDGsの17の目標はちらっと見ておく
118F29
特定保健指導
医療保険者が実施主体、40歳から74歳、高齢者医療確保法、リスクファクターの数に応じて対象者を抽出
118F44
シックハウス症候群の暴露物質
ホルムアルデヒド
118F45
認知症高齢者の日常生活自立度ランク
主治医意見書の記載事項なのでチェックしとく
118F56
気管挿管困難な患者
JMECC的内容、輪状甲状間膜の位置までわかるように
118F72
中毒の問題
有機リン中毒はコリンエステラーゼを阻害しアセチルコリンが蓄積するためコリン作動性中毒症状(発汗、縮瞳、痙攣)をきたす。本症例でもコリンエステラーゼ低下あり
おわり
終わりっ!!!みなさん頑張りましょ〜〜〜!!!
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