どうも、らーめんどくたー大将です。
この記事を書いている時点では医師5年目になります。
今回は、数々の引っ越しを経験した自分が「医者は病院(職場)の近くに住むべきか」という点で解説していきます。
実際自分は医者人生5年目の初期〜後期研修医の中で3回引越しを経験し、4つの家から通いました。
そんな自分だからこそ、「病院から近い家」「病院から遠い家」に住んだメリットとデメリットその理由について深掘りします。
生活環境は本当に大事です。住む時のの判断材料としてぜひ参考にしてください。
※基本的に独身の方向けの記事ですが、既に結婚している人に向けても後半に解説しています。
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この記事を読んでわかること・独身なら病院の近くに住んだ方がメリットがある
・結婚をしている場合、家族や子供の生活水準を考えながら適切なバランスを考える
独身ならなるべく近くに住んだ方が良い理由
結婚=安定のイメージがある日本では、結婚というライフイベントがプライベートの生活環境を大きく変えます。
そこで独身の人と、結婚している人で分けて考えていきます!
結論から言うと、結婚していなければなるべく近場に住んだ方が得です。なぜならこれから解説する3つのデメリットの影響が非常に大きいからです。
病院から遠くに住むデメリット1:通勤時間
まず誰もが思いつく通勤時間ですが、はっきり言うとこの影響はかなり大きいです。
仮に片道10分の人と、片道40分の人を比較したとします。
その差は30分なので、往復1時間の差が1日の中で発生します。
1年間365日のうち週5で出勤したとしても年間で約260-270時間の時間が失われます。時給1000円の高校生でも26,7万、医師バイトの相場でいえば時給1万円として260-270万円ほどの差が出ることになります。
さらに言うと、朝はやく出る分、睡眠時間も削られ、その睡眠時間を確保するためには早寝をしなくてはならなくなります。
このようにどうしても通勤時間が多くかかってしまうとその分無駄が蓄積されていってしまいます。
こういうと、別に電車の中で寝れば良いじゃないか!!!という人もいるでしょう。
しかし、睡眠時間は実際量より質であり、疲労回復にはしっかりとまとまった良質な睡眠が必要になります。
じゃあ、本を読んだりゲームしたり自分なりに時間を有効活用すれば気にならない!
という主張もあると思いますが通勤時間という縛られた時間より、確保できるなら「なんでもできる」縛られない時間の方が良いことは当たり前かと思います。
病院から遠くに住むデメリット2:融通が利かなくなる
2つ目のデメリットはフットワーク的な融通が利かなくなることです。
例えば、近くに住んでいれば例えば、事務に提出する書類を忘れたり当日中に提出するべきであった書類を家に忘れたときに最悪昼休みの時間に少し取りに帰るなんてことも可能です。
また、友達や仕事仲間との飲み会でも「今日はもう少し飲みたいなー」なんて気分の時に帰る時間をあまり気にしなくても良くなります。
つまり、近くに住んでいれば効く融通が「遠くに住んでいる」という時点でブロックされ、臨機応変な対応が難しくなってしまうケースがあります。
あとはオンコールなどがある場合も同様です。
遠くに住んでると患者が急変した時に遅れる、一度退勤した後に呼び出されてまた電車に乗るのがめんどくさいといったデメリットが生じます。
病院から遠くに住むデメリット3:通勤電車のストレス
通勤電車は非常に混みます。
特に、満員電車が体にストレスとなるため悪影響を及ぼすことは科学的にも証明されています(日本人間工学会大会講演集 45spl(0), 382-383, 2009)。
座れれば正直ストレスは軽減されます。ただ、長時間電車に乗る場合はデメリット1でもお伝えした通り、通勤時間的なデメリットにもなるためあまり得策ではありません。
中には「自分は車で通っているから大丈夫だ!自転車だから大丈夫だ!」という方もいるでしょう。
しかし、車でも渋滞のリスクがあったり、自転車でも信号待ちなど、ストレスが生じることには変わりないケースもあるのではないでしょうか。
確かに、近くだってデメリットはある。今度は遠くに住むメリット
ここまでは遠くに住むデメリットについて解説しました。
しかし、近くに住むことにもデメリットはあります。
近いことを理由にパシられる
これは職場の雰囲気にもよりますが、住んでいる家が近いことが知られていると休日などに
「ちょっと採血だけ確認しといてよ。」
「夜、イレウスチューブだけ洗っといてくれない?」
こういった細かいお願いを上司にされることがあります。
もちろん、下っ端時代に限りですが、遠くに住んでるとこういうお願いをされないというメリットもあります。
しかし、結局下っ端は本当に重要な時は先に呼び出されがちなんですがね。。笑
田舎の場合は車社会なので通勤ストレスが少ない
また、ある程度田舎の病院であればそもそも通勤電車のストレスがありません。
むしろ職場から遠くに住むことで仕事とプライベートを物理的な距離で分離できるため穏やかに過ごせるメリットもあります。
ただ、通勤時間はかかってしまうため、その分自由に使える時間が減ることには変わりありません。
通勤時間を最小限に抑えることで遠くに住むデメリットを減らす
また、間接的な遠くに住むメリットとして、遠くに住むデメリットを減らせば良いという考えもあります。
具体的には通勤時間をなるべく少なくするため自転車キックボードなどで通勤するといった工夫も考えられます。
他には、満員電車の時間帯をあえて避けるなどしてストレス耐性を減らすなんてことも考えられます。
結婚している場合はあまり考えなくても良い
これまで話してきた内容はあくまで独身一人暮らしの医師をターゲットに解説してきました。
もし、既に結婚している医師であればあまり近さに拘らなくても良いのではないかと考えます。
人生全てを仕事に全振りしてもつまらないからです。事実、それが原因で夫婦喧嘩になり離婚している家庭もあります。ましてや、子供がいる場合などは子育ての環境もあります。
なので、そこは臨機応変に自分の家庭環境とのバランスで距離を決めても良いのではないでしょうか。
まとめ
これまで、
医者なら病院の近くに住んだほうが良い!と言うメリットやデメリットについて解説してきました。
日々の仕事ももちろん大事ですが、それ以外のプライベートの時間も大切です。
例えばコンビニが近いとか、ジムが近いとか、実家に帰りやすいとか、よく飲みに行くので都心が良いとか。。。
これまで解説してきたメリットやデメリットを比較しながら、それぞれの生活水準に合わせて住む場所を決めるのが一番と思います。
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