ああああああああああああああ!!!
剖検症例が必要なのは知ってる。
でもCPCとかゼクの立ち会いは必須なの?
この辺の内容は内科学会のホームページにも書いてあります。
ただ、わかりにくいのでまとめて解説しますね。
こんにちは、らーめんどくた、たいしょーです。
J-OSLER(ジェイオスラー)を進めていく中で必ずぶち当たる壁があります。
そう、「剖検症例」の病歴要約です。
ゼクの同意は頂いたけど解剖の立ち会いにいなかった、CPCに参加しなかったといった悩みや、そもそも剖検症例そのものがなくて困っている人。
そんな人へ向けて、この記事では「まずは剖検症例の書き方から」そこから全ての悩みが解決するようにまとめて解説します!
・そもそも「剖検症例」ってどう書くの?
・剖検の立ち会いやCPCへの参加って必須なの?
・剖検報告書の担当医の所に自分の名前が入ってない!どうすれば?
症例登録や病歴要約をスラスラ書きたい!という方は↓の記事で有料級の内容を解説してます。
症例登録;
病歴要約;
また、J-OSLERの症例を登録していく上で便利なアイテムも↓の記事で紹介しています。
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【大前提】剖検症例として作成するための7つの基準条件項目
なんか研修医の時にゼクあったけど、それって書けるのかな〜〜〜
まずは、病歴要約で「剖検症例」を扱う際の条件について見てみます。
内科専門研修での 病歴要約評価と修了判定における J-OSLERの利用を読むと、
とあります。
その症例が病理解剖(ゼク)まで行っている場合、以下の7つの条件をほぼ(ここが重要)満たしていれば病歴要約の剖検症例として提出することができます。
そこで通常、お看取りをし、病理解剖をご同意いただいて剖検をしている場合は
1:終末期医療の実践、2:死亡の宣告、3:遺族への剖検依頼、4:剖検に際しての臨床上の問題点等を整理して病理へ提出、6:剖検所見との対比による考察
の1〜4、6は満たされているはずです。(1に関してはどこからが終末期なのかとの疑問もありますが、死期の迫った高齢者や末期癌患者はその対象と考えます。)
剖検の立ち会いとCPCへの参加をしていない!!!
問題は、「5:剖検の立ち会い」と「7:CPCの参加」です。
どっちかが出てない、どっちも出てない。。。困りますよね。
ただ、ここで、悩みを一気に解消する事実をお伝えします。
結論を言うと、J-OSLER利用者であれば、プログラム内の一次評価を通過すれば、内科学会の機構からの剖検報告書や剖検立ち会い証明書、CPC参加証明書の提出は求められません。
実はJ-OSLER利用者であれば剖検症例の病歴要約提出に関しては、剖検報告書、剖検の立ち会い証明書やCPCの参加証明書の提出は必要ありません。
J-OSLERを利用せず内科専門医を受ける方は剖検報告書を提出する必要がありますが、この違いはプログラム内の一次評価をされているかいないかの違いと思われます。(プログラム内での評価は、病院内での評価と同等です。なのでそこで通過しているということは剖検症例が担当症例として認められた証拠となるからでしょう。)
一次評価がわからない人は↓を参考にしてください。
もちろん、J-OSLERの機構側が病院側へチェックする可能性はあります。
しかし、ただでさえたくさんの方が受ける試験で、かつ29症例の病歴要約のチェックも膨大な中、余程怪しいことがない限りそこまで裏を取ってくる可能性は低いと考えます。
ましてや、COVID-19が流行した世代では剖検不足による声が多く寄せられ、2018〜2023年度に研修プログラムに採用された専攻医には「措置B」という代替措置が取られました。
「措置B」に関しては後ほど解説しますが、剖検症例に関しては比較的優しい対応を取っている印象です。
ただ、もし仮にチェックされた場合、剖検報告書に名前が入ってないと大変です。
また、一次評価の段階でプログラム内チェックが厳しい病院だとしっかりとチェックされる可能性もあります。
なので剖検報告書にはしっかりと名前が入っていることがベターです。
その辺に関してもこの記事の最後にお伝えします!
J-OSLER(ジェイオスラー)剖検症例の書き方と登録の仕方
まずは、いざ剖検症例を書くぞー!ってなってもどこから書けばいいのかわからず、諦めてしまう人が多いと思います。
こちらも結論から。剖検症例を書くときは、症例登録は普通に主病名の分野で登録をして、病歴要約を書く段階で「転帰」の欄の「死亡:剖検あり(剖検症例として作成)」を選択する
これだけです。
ただ、これだけでは、主病名の分野と被っちゃってるじゃねーかよ!!!となる方もいるでしょう。
大丈夫です。
それは、一次評価登録の際に「剖検症例」の項目で選択して登録すればOKです。
剖検報告書には名前を入れてもらっておくことがベター
先ほど、J-OSLER利用者であれば剖検を担当した証明書などの提出は必要ないとお話ししました。
しかし、これはプログラム内での評価(つまり、院内での一次評価)がクリアしたことを前提にしています。
なので、一次評価の段階でチェックされることや、もし内科学会の気まぐれで院内査定が入るリスクなどを考えると剖検報告書には事前に名前を入れてもらっておくことがベターと考えます。
剖検報告書の主治医欄に自分の名前がない!
では、実際に主治医欄に自分の名前がない場合はどうすれば良いのか?
一つは、病理学の部屋に行って先生に直接お願いをしに行くのが良いでしょう。自分のカルテ記載があり担当症例であることを証明できれば入れてもらえると思います。
ただ、担当した病理の先生がすでにいなかったり、頼みにくい場合もあると思います。
この場合は「剖検に関する証明書」を発行する必要があります。
これは、研修センターの教育責任者の印鑑が必要になります。教育責任者も剖検症例が希少であることはわかっているはずです。余程酷い病院ではない限り、サインをくれると思います。
以下「剖検に関する証明書」を研修センターの事務さんなどにお話してハンコをもらいましょう。
剖検報告書の主治医欄にフルネームじゃなく、名字しかない!
このパターンも同様です。
日本内科学会ホームページから、試験に関するよくある質問を読むと、
と記載されています。
なので、先ほどと同様に「剖検に関する証明書」を提出しましょう。
剖検症例が経験できない、COVID-19蔓延に伴う「措置B」について
COVID-19蔓延によって剖検症例が減少しました。そのため、2018〜2023年度研修プログラムに採用された専攻医の先生に関しては剖検症例が経験できない場合、以下3点を満たすことで代替措置として認められています。
①代替症例として「診断に苦慮した症例」もしくは「患者を看取った症例」のいずれかの内容に該当する症例を作成する。
②CPCの受講
③研修修了後の剖検実施、その際に内科専門医資格の最初の更新を迎えるまでに剖検症例を受け持ち、病歴要約を提出する。
詳細は、内科学会HPのCOVID-19の影響に伴う内科専門研修の措置についてを参照ください。
ただ、結局のところ、最終的にはいずれ剖検症例は経験して要約を提出しなければならなかったり、措置Bを申請する際には事前に内科学会事務局へメールして申請しなければならないなどなかなかめんどくさいです。
よって、本当に剖検症例がなく困っている人向けの措置となりそうです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
剖検症例は非常に希少です。そのため、自分は科の特性上、癌を扱う科なので比較的症例は集まりましたが中には全くなく研修が終わりそうという人もいるかもしれません。
どうしても集まりそうにないときは自分の担当指導医や教育センター長などに相談してみてもよいかもしれませんね。
おまけ:
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内科専門医試験について知りたい!!!という方は
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