最短理解!J-OSLER(ジェイオスラー)の真実とは何?初期研修医にもわかりやすく

J-OSLER
たいしょー
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どうも、らーめんどくた、たいしょーです!

初期研修医、後期研修医なりたての皆さん!!!

もしくはこれから内科専門医を取ろうとしている学生の皆さん!!

J-OSLER(ジェイオスラー)って何?って思いますよね、安心してください!

本記事ではJ-OSLERについて何もわからない方向けに、

最短理解を目指して解説します。


軽く自己紹介すると、自分はJ-OSLER制度「3期生」として2022年にJ-OSLERの全工程を修了しました。

このシステム、2018年から始まった新しい新専門医制度のため歴史が浅く、誰もちゃんと教えてくれないので、自分で調べるしかありません。笑

当時の自分もわからなすぎて

たいしょー
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うあああああああああああああああ

って感じでした。笑

内科学会のJ-OSLERについての公式ホームページを見ても内容が多くイマイチよく理解できず。

たいしょー
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わかりやすいブログがあればいいのにな。。。

と感じてました。

そこで、J-OSLERの登録作業を終わらせていく中で、

「自分の経験や理解に苦しんだ内容をまとめよう!」ってな感じで記事を執筆してきました。

まずは本記事で、「J-OSLERとは何か」を理解していただいた上で、

他にも有益なJ-OSLER関連の記事を執筆してるのでブックマーク頂けると嬉しいです!


本記事での目次です。

①J-OSLERとは何か

②具体的な登録の仕方・方法

③やることは2つ!「160の症例登録と29の病歴要約」

では、解説していきます!


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JOSLER(ジェイオスラー)とは、オンライン上の専攻医登録評価システム

まず前提として、現在「内科専門医」の資格を取るためには、

内科学会が指定する「新・内科専門医制度」をクリアせねばなりません。

そしてその研修実績の評価はオンライン上の評価システムを使って行われ、そのシステムのことを「J-OSLER(ジェイオスラー)」と呼ぶわけです。

たいしょー
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初期研修医の時の「EPOC」の、より面倒くさい版・・・みたいな認識です。

どうやって登録?具体的なJOSLER登録方法とは?

まず、内科学会の「J-OSLER」のページに行きましょう。

次に、

「専攻医 新規登録」を押します。

後は、流れに従って、

「利用者登録」→「担当指導医登録」を行えば完了です。

※担当指導医は医局で指定されると思うので、わからなければ医局の秘書さんや医局長、市中病院なら直接部長に聞いてみると良いと思います。

症例数はいくつ登録するの?症例数?疾患群?病歴要約とは?

これが非常に分かりにくいです。

分かりにくい理由は、「症例数」「疾患群」「病歴要約」がごちゃごちゃに理解してしまうから。

なので、整理しましょう。

「症例登録」=院内で登録する。「症例数」と「疾患群」が大事。

 「症例数」:症例登録のこと。現病歴と自己省察を書くだけ3年間で160症例必要。

 「疾患群」:症例登録で160症例全て同じ疾患はだめ。56種類ある疾患領域のこと。

「病歴要約」:院外の先生も評価する大変なやつ。上の症例登録のうち厳選した29症例必要。

これを整理した上で、

この表を見ると分かりやすいと思います。

つまり、専攻医3年修了時までに

「症例登録」は160個登録が必要(しかし全部同じ疾患領域は無理で56疾患群に満遍なく登録が必要)で、その160個のうち29症例分は、「病歴要約」として登録する。

といった感じです。

また、外来症例、初期研修時代の症例も使用可能ですが、縛りがあります。

この表の下の※にも書いてありますが、

外来症例は、症例登録は16/160症例が最大。病歴要約は7/29が最大。

初期研修症例は、症例登録は最大80/160症例が上限。病歴要約は14/29。

という縛りがあるので注意が必要です。

この症例登録についての具体的な書き方は、

で解説していますっ!

さらに、ややこしいのは専攻医1年修了時の経験目標「60症例」とありますが、

これはあくまで経験目標であり、必ず60症例登録しなければならないわけではありません。

最終的に専攻医3年修了時に160症例登録していればそれで内科専門医取得条件を満たします。

参考までに、↓が自分の「専攻医1年目修了」時点の症例登録状況です。

たいしょー
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専攻医1年目の新しい環境での登録は結構大変ですが

サボりすぎて後半追い込まれる方がもっと大変なので計画的にっ!

疾患群の56種類の振り分けは研修手帳に記載されている

さて、疾患群(疾患の領域のこと)は56種類登録するというお話をしましたが、

具体的にどう分けられているのかを深掘り解説します。

結論からいうと、

内科学会HPの疾患群項目表(新・内科専門医制度、研修医手帳)

に疾患群の振り分けがされていて、そのうちいくつが終了要件として必要かは科の分野ごとに違います。

疾患群項目表(研修医手帳)をみると、

各分野の疾患に番号がついており、症例の振り分けがされています。

しかし、見てもよく分かんなくないですか?

では、「消化器」の「疾患群」を例に解説します。

消化器分野の疾患群は全部で、「9項目」分、番号が振り分けられていることがわかると思います。

先ほどの症例数、疾患群、病歴要約の表を参照に、消化器のページを見てみると

消化器は

ん?9なのに終了要件は5以上?でいいの?となりますがまさにその通りで、

カリキュラムに示す疾患群:9(全部で9個あるよ)

専攻医修了要件:5以上(でも最低5個の疾患群があれば良いよ)

病歴要約提出数:3(症例登録の5個のうち、病例要約は3個だよ)

となっています。

つまり、疾患群項目表(研修医手帳)では、9項目分の「疾患群」の振り分けがあるけれど、終了要件としては5項目分までで良くて、さらに病歴要約は3項目必要だ。

ということを理解しておきましょう。

気を付けるべき「消化器」「代謝」「内分泌」の病歴要約

ただ、気を付けるべきことがあります。

先ほど、「消化器」の病歴要約は「3項目」だというお話をしましたが、

その右上に※印マークがついており、

と記載があります。

つまり、消化器の病歴要約3項目は、「消化管」、「肝臓」、「胆・膵」の3つを含む必要があるということに注意しましょう。

同様に、「内分泌」「代謝」症例の病歴要約も注意が必要であり、

これらは、合わせて3症例の提出が終了要件ですが、

「内分泌:2+代謝:1」もしくは「内分泌:1+代謝:2」の組み合わせでの提出が必要になっています。


病歴要約は登録した症例登録の中から厳選した症例を29症例作成する

病歴要約についても29症例の登録が必要だが、J-OSLERを始めたての専攻医1年時の段階ではまだそこまで意識しなくても良いと思います。

もし病歴要約について詳しく知りたい場合は、

で詳しく解説しているので参照にしてくださいっ!

まとめ:まずやるべきことは症例登録60個を目指そう

これまで、分かりにくいJ-OSLERのシステムの解説をしてきました。

初期研修医の皆さんは、

これを知っているのと知っていないので初期研修医での過ごし方が変わります。

自分の経験していない症例を疾患群項目表で確認し、事前にローテーションしておくのもありでしょう。

そして、後期研修医の皆さん。

まずは、症例登録そこでシステムの登録方法に慣れてきたら病歴要約にうつる、それが近道です。

その他、

※J-OSLERを既に始めていて、高速かつモチベーションを上げて症例登録を終わらせたい方は、

↑を。

※J-OSLERを始めたて!効率を上げるJ-OSLER便利アイテムを使いこなしたい!という方は、

↑の記事がかなり人気です。

慣れてくると、疾患登録が埋まっていくのがパズルみたいで楽しくなってきます。

ただ、そんなドM発言をするとちょっとだけ周りに引かれちゃうので自分の心の中だけで日々J-OSLERを楽しみましょう!笑

おまけ:

もっとJ-OSLER関連の記事が読みたい!という方は

J-OSLER記事一覧

内科専門医試験について知りたい!!!という方は

内科専門医試験記事一覧からご覧くださいっ!

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コメント

  1. […] […]

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